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いつもと変わらない場所と変わる風景

最近、自社のホームページのアクセス数を見ていると去年の5月頃に書いたある記事がアクセスが上昇していました。

それはこの記事です。

「動物のお話」

はじめて動物病院に行ったことを書いた記事です。

なぜ注目され始めたのかと思い調べたところ「PUI PUIモルカー」というアニメが放送され

主役であるモルモットという動物に注目が集まったのだろうということがわかりました。

その時は「おぉ!実験に使われる動物でお馴染みモルモットに光が射し始めた!」と思いましたが

いかんせんこちらのリアルなモルモットはすでに後期高齢者かつ病人でしたのであまりそのアニメに

興味を持って見ることはありませんでした。

 

 

 

そんなモルモットですが前回の記事で書いた通り昨年の春に胸部分に腫瘍が見つかりましたが闘病の末、先日そのモルモットが亡くなりました。

3月ぐらいから足を引きずって歩いたり、あまりゲージの中を歩きまわらずじっとして動きが悪くなったりした時も時折見られましたが、

病気が見つかってからも食欲だけは旺盛で病気前の日常と変わらない食欲を見せていたので病気の事をあまり気にせず生活していました。

 

亡くなる日も朝6時前からゲージを噛んで食事を要求するというアピールをするなどいつもと変わらない日常でしたが

夜、家に帰って部屋の電気を点けると体を横にして首にも力なく目に生気もなく横に倒れていました。

普段なら手を握ったら逃げるような態度をとるのですがモルモットの手を握っても力がありません。

口に餌を運んでも口をゆっくり動かすだけで飲み込む力ももうありません。

その時これはもうダメなのだと理解しました。

 

そのような横に倒れた状況のなかで時々、手と足を前後に動かし駆けるような仕草を見せていました。

後期高齢者なので普段はそんなに機敏な動きをしませんでしたが、まるでヤングでフレッシュなモルモットのような動きを見せていました。

その姿はまるで魂は徐々に体を離れ、魂だけで我が家の床を駆け巡っているようにみえました。

 

その数時間の夜中に静かに息を引き取りました。

8年半という人生(モル生?)でしたが最後は苦しまず亡くなったのが救いであったと思います。

 

↑今回の話の主役(まだ病気前の元気な頃にキュウリを体の上に乗せて落とさないようバランスをとっている姿)

 

 

その後、ペット葬儀の会社に連絡をしました。

体の重さによって葬儀価格が違うとのことでしたので、重さを測りました。

すると重さは約600gでした。

一時期は1.1kg以上の重さがあったのですがほぼ半分になっていたことで病気の重さを知ることができました。

毎日会っているのでその変化に気づきませんでしたが、やはり確実にゆっくりと病に体を侵されていたのです。

そしてその後葬儀会社の方にお任せし、ついに我が家から旅立ちました。

この後は、葬儀→合同火葬→海への散骨ということになるそうです。

 

 

亡くなって数日経ちましたが今でも空になったゲージを片付けられずにそのままにしています。

しかし、いつもと変わらない場所にはもうモルモットはいません。

 

 

空になったゲージ