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広島大仏 出開帳 里帰りプロジェクト

おりづる再生紙担当の荒川です

みなさん、広島大仏をご存知でしょうか?

建仁元年(1201年~1204年)に山形の福昌寺で建立された、高さ約4mで金箔が施された木造の阿弥陀如来座像です

明治2年に廃仏毀釈から逃れるために一度解体されましたが、後に広島で作り直され、「広島大仏」と呼ばれるようになりました

大正15年 樽床の三段峡の三つ滝の上に本堂建立を予定し、隠居の裏山に安置されていましたが、戦争激化で本堂建立に至らず、

20余年、樽床に安置されていました

昭和24年に原爆犠牲者・戦争犠牲者を弔う広島供養塔の本尊として迎えたいとして、三段峡名勝保存会の賛意も得て、

九月に樽床より広島市舟入の唯信寺に移送

昭和25年8月4日唯信寺から原爆ドーム東側の西蓮寺へ移送されました

西蓮寺への移送の際には、ホラ貝隊を先頭に花で飾られた牛5頭に引かれ、仏旗や400名の稚児などによる盛大なパレードが行われました

西蓮寺に安置されてからは、毎年8月6日には供養が行われ、夏祭りには何千という市民が線香やお花をあげるなど、市民にとっては

大変親しみ深いものとなりました

その後、所有権争いの果てに昭和35年頃、所在が不明となりました

 

 

平成23年 奈良の紫雲山極楽寺で発見

平成23年 極楽寺に祀られている大仏が古書に載っている広島大仏の写真と似ていることより、奈良国立博物館の稲本泰生氏や企画室長史らが調べ、

同一の大仏であることが結論付けられました(胴体に比べ大きく作られた頭部の形や顔の表情、衣のひだの形状などから、同じ仏像であるとのこと。)

広島大仏の御前での法要としては半世紀振りとなる、2011年8月6日第一回目の祈念式典を大仏のお膝元、真言宗極楽寺にて行われました

それ以降も、毎年8月5日・6日に広島大仏保存会の主催で広島大仏平和祈念式典が行われています

 

令和4年7月 出開帳 広島へ里帰りされます

令和4年7月1日から9月1日まで、おりづるタワーにて安置されます

8月6日 平和法要が予定

9月10日 広島市内(本通り他)にて、本通りお練り(戦後の復興パレード)の再現予定です

詳しくは、こちらをご覧ください 広島大仏 出開帳 里帰りプロジェクト

 

おりづる御朱印

紫雲山極楽寺様から、おりづる再生紙を用いた「おりづる御朱印」のご依頼をいただきました

広島平和公園に寄贈された折り鶴とミルクパルプで作った100%再生紙のおりづる再生紙を、御朱印の用紙に選んでいただきました

柔らかい風合いの紙なので、御朱印にもぴったりです

このおりづる再生御朱印を通して、平和について語るきっかけになれば嬉しいです

 

私も広島大仏様のお参りにいかせていただきます